お久しぶりです。生塩工業の広報担当、imaです♪
高卒採用に力を入れている当社では、今年7月に社内で初めて『高校生向けインターンシップ』を開催しました!
就職せずに進学する高校生が増えている今、高卒採用は以前より難しくなってきています。特に私たちが行っている管工事業は、若い人になかなか興味を持ってもらえないのが実情です。そこで、当社を少しでも進路の視野に入れてもらえるよう、これまで実施したことのなかったインターンシップを開催する運びになりました。
今回は、入社2年目の私が社内初のインターンシップを企画実施したチャレンジストーリーをお届けします!
インターンシップ企画・実施のキッカケ
社長からインターンシップ実施の話が出たのは去年9月頃。
高校生の採用活動にあたり、毎年夏には学校に訪問して求人票を届けるのですが、その際にある先生がこうおっしゃっていたのです。
「インターンシップは、就職を考えている生徒たちにとってとてもいいキッカケになるよ」
確かに、仕事内容をイメージしてもらいにくい当社でも、インターンシップを通じてなら興味を持ってもらえる可能性が高まるかもしれません。そこで、採用活動がだいぶ落ち着いてきた9月にインターンシップの企画をスタートしました。
2年前、高校生だった私たちの体験談
もちろんほかの企業でも行っているインターンシップ。企画するだけして生徒さんが来てくれなければ意味がありません。そこで差別化を図るべく、内容の企画と並行して、学校配布用のリーフレット(いわゆる広告)を作ることに!
インターンシップを行うにあたって先生からお話を聞かせて頂いたところ、「学校側から実施をお願いするかたち」が多く、企業側からお話が来るケースは少ないそうです。たいていの企業は電話などで詳細を話すので、リーフレットを配る企業はほとんどないため、それだけでもかなり目立ちそうです。
リーフレットを作るにあたっては、私たち会社側が伝えたいことを書くのも大切。ですが、伝えたいことを一方的に伝えるだけでは高校生に興味を持ってもらえません。そう思った私は、「相手の立場で考え、相手が魅力に感じる内容をリーフレットに落とし込む」ことを重視することにしました。
2年前、私自身が高校生だった頃にインターンシップでお世話になったのは「ゴルフ場」でした。それはそれは自然豊かできれいな緑に囲まれながらの職場体験。昼食も豪華でゴルフ体験なんかもやらせて頂きました。正直、インターンシップが楽しいものとは思っていなかったのですが、個人的にとっても楽しかったのが印象的でした。一方で、実際に働くイメージが湧いたかと言うと、ぶっちゃけ「う~ん…」でした。
自分自身のことを振り返っているうちに同期のインターンシップの話が聞きたいと思い聞いてみると、彼女はとある工場でインターンシップをしたそう。「私は淡々と同じ作業をしただけだよ~。楽しかったとは言えないけど、インターンシップってそんなものかなって」と、どちらかと言えばネガティブな体験談でした。
でもこのリアルな意見こそがカギ!私も同期も、当時の私の同級生たちも、インターンシップ=楽しいものとは思っていませんでした。おそらく多くの高校生がそう捉えていると思います。であれば、高校生に楽しんでもらえる内容を企画することはもちろん、「生塩工業のインターンシップは楽しい」とリーフレットできちんと伝えることが、他社との大きな差別化になるはず。楽しみながら、さらに仕事のイメージを持ってもらうことができれば、なおよしです。
さあ、戦略を練っていこう!
同期と協力して、まずはインターンシップの体験内容を企画。
なにより「楽しんでもらう」ということが一番のテーマだったので、高校生を飽きさせない、終わった後も印象に残るような体験内容を考えていきました。
1日の中でいろんな職種を体験できるようにし、例えば「溶接工」の仕事体験では実際に溶接にチャレンジしてもらったり、「施工管理」の仕事体験ではパズルゲームを用意したり…。
企画にあたり、普段接することの少ない溶接工の社員さんにもお話を聞きました!どんな体験内容がいいかという話がメインではありましたが、仕事に対する熱量やどんな人に向いている仕事なのかなどを語ってくれる場面も。実際に現場で仕事を行っている方の意見は大変貴重です。とても勉強になりました。
そして、私が実際にインターンシップに参加したときに嬉しかった「昼食」!こちらも取り入れることに。そういうちょっとしたラッキー感が高校生には嬉しいんです♪
リーフレットの作成では、「どんなデザインや言葉だったら響くのか」を同期と一緒に考えました。
まずはキャッチコピー。「楽しさ」を全面的に出せるような案を、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる精神でなんと100固ほど考案!高校生の自分が見たらどう感じるかイメージしながら、絞っていきました。
デザインに関しては、ゲーム感覚で楽しめる体験内容であることを踏まえて、みんなが大好きな(嫌いな人いたらごめんなさい)ゲームをモチーフにデザインしていきました!illustratorを使ってゼロからデザインを起こすのは初めて。操作方法やデザイン例を勉強しながら、目立つ色味なのにうるさくならない絶妙なバランスを試行錯誤したり、ゲーム風のドット絵でオリジナルキャラクターを作ったり…。
こうして少しずつ完成までの道のりをクリアしていきました。
いよいよ学校へ…緊張のとき。
今年7月。完成したリーフレットを印刷し、いよいよ生徒のもとに届けるために学校へ。市原市周りの高校約20校には先生への手渡しで、そのほかの高校には郵送という形でお配りさせて頂きました。一生懸命作ったリーフレットが高校生の目に触れる、緊張の瞬間です…!
じつは、私の母校にも手渡しでお配りしたのですが、リーフレットを見た先生からは「え?」本当に作ったの!?と驚かれました(笑)
先生の反応を見て、私もようやく成長の実感が湧きました。学生時代の私にはできなかったこと。社会人になった私が手に入れたもの。
「作ってよかった」とあらためて思いました。
しかし、先生に渡すことがゴールではありません!
ここから生徒さんの目に入り、興味を持ってもらえなければ意味がありません。インターンシップ希望の電話が来るまで待つことしかできない私たち…(ドキドキ)
1週間後。会社の電話が鳴りました。
それはそれは嬉しいことに、インターンシップ希望の生徒さんがいるという嬉しい電話でした…!
このご時世でインターンシップに消極的な学校も多い中、生徒の将来のために当社のインターンシップを勧めてくれた先生がいること、興味を持ってくれた生徒さんがいることに感激。あらためて、長い月日をかけて作った甲斐があったなと思いました。
そして7月21日
高校2年生の生徒さん2名が生塩工業にやって来ました。
1人は工場を経営する親御さんの手伝いをしているいとう溶接経験者で、もう1人は未経験。どちらもそれぞれ楽しんで体験していました!
経験者の生徒はもちろん、未経験の生徒も溶接のセンスがあるようで、とっても上手でした。周りの社員さんたちも「すごい!」と言っていたので、相当すごいんだと思います!(素人の私から見たら機械を操れるだけでもすごい…)
オマケ話ではありますが…溶接体験で使った保護面や安全靴をあげようかという話をしたら、嬉しそうに「いいんですか!?(目キラキラ)」と言って2人とも持ち帰っていました(笑)
持って帰ってどうするんだろう?とも思いましたが、体験を楽しんでくれたからこそ喜んでくれたのでしょう。
最後に感想を聞く機会があって、「実際に溶接を体験できて、とっても楽しかったです」「卒業後の進路について改めて考えようと思えました」などプラスな感想ばかり言ってくれました。
私たちが一番求めていた言葉「楽しかった」が実際に聞けて本当によかったです。
インターンシップを無事に終えた心境と新たな学び
初めての試みで不安もありましたが、『何事も挑戦が大事』だということを学びました。普段私は何をやっても「大丈夫かな…」「これが正解なのかな…」と考えてしまいがちです。しかし思い切ってやってみると意外と成功しちゃったり。なにより『正解』なんてなくて、目的のためには何が必要なのか情報収集したり試行錯誤したりすることで、自分で正解を導き出していくことが大事なんだなと思いました。
今回は高校生に会社やインターンシップの魅力を伝えるための戦略を考えて、ねらい通りの成果をあげることができました。ここで終わるのではなく来年、再来年へと進化をし続けていきたいと思っています!
とにかく、今はやりがいと達成感の気持ちでいっぱいです。
今後も新しいことに挑戦し続けて自分の能力を更新していけたらと思っています!
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